2015年 05月 31日
耳障りな「バカ丁寧語」 |
以前から大変気になっているのだが、テレビから流れるお役人や企業の会見で聞かされる「バカ丁寧語」はなんとかならないか。
最近の「口之永良部島噴火」ニュースに関連する気象庁の場合でも、なんとも奇妙な「ゴザイマス」が連発されて、耳を覆いたくなる。
曰く「(……発生して)ゴザイマス」「(……確認されて)ございます」「(……予想して)ゴザイマス」等々。なんで普通に「イマス」「オリマス」と言えないのか。「ゴザイマスとつければ丁寧」と思っているなら、まるで落語の八ッツァン、熊サンの世界である。
また、当局から不適格との判断を受けた事態に対して企業のスポークスマンが「(……との)ご評価を賜りまして」とやっているのを聞くと、まるで褒められていると受け取っているみたいに聞こえる。
あらゆる場面で様々な人達から頻発される「……サセテイタダキマス」も、全く不必要な、むしろ卑屈なまでの謙譲語である場合が殆どである。
もっと単刀直入、明快、あるいは毅然とした物言いはできないものか。
いろいろな場面でテレビから流れる「日本語」に、知らぬうちにどんどん教育されていく文化基板……寒々とした気持ちに陥らざるを得ない。
なんとも哀しいことである。
by drinkingbear
| 2015-05-31 09:11
| コラム