2012年 11月 06日
「名無し町」? 続・読み言葉 |
地方交付税の問題を報ずるある地方民間テレビを見ていたときのこと。
「ナナシ町……」という聞き慣れない言葉が耳に入ってきた。はて、「名無町」? あの県にはそんな名前の町があったっけ、と考えていると、今度は「十二支町」とやっている。これはなんだ、と思っているうちにふと気がついた。「シマチ」というのは「市・町」らしい。
市町村合併が進んで「村」という単位がなくなったとみえ、だから従来ならば「市町村=シチョウソン」と言っていたところが「市町=シマチ(シチョウでは無いのが亦不思議)」にしたのだろう。
だが、これはどう考えても無理だ。字で書いてあるのを見れば、「7市町」でも「12市町」でも難なく理解できるが、今まで聞いたことのない「シマチ」と言う言葉は、耳からだけでは絶対に誰にも理解して貰えないと思う。
与えられた原稿を読んでいるものは、その意味を理解しているから何の疑いもなくそう読むのであろうが、そのご本人が今までに「シマチ」という言い方を耳からで理解できていたのであろうか、また聞き手に理解されると思っているのだろうか。寺子屋の素読でもあるまいに、意味も考えずにただすらすら読み上げればいいものでは無かろう。
本当に聞く側の事を思って原稿読むならば、例えば「七つの市と町」となぜ言えないのだろう。いや、なぜ原稿そのものをそう書くことができないのだろうか。字数にしろ時間にしろ大して変わるわけでもあるまいに、どうしてその初歩的な心遣いができないのだろうか。
そんなことに気がつかなかったり、配慮も出来ないとあれば、はっきり言って傲りであり、プロ失格である。
「ナナシ町……」という聞き慣れない言葉が耳に入ってきた。はて、「名無町」? あの県にはそんな名前の町があったっけ、と考えていると、今度は「十二支町」とやっている。これはなんだ、と思っているうちにふと気がついた。「シマチ」というのは「市・町」らしい。
市町村合併が進んで「村」という単位がなくなったとみえ、だから従来ならば「市町村=シチョウソン」と言っていたところが「市町=シマチ(シチョウでは無いのが亦不思議)」にしたのだろう。
だが、これはどう考えても無理だ。字で書いてあるのを見れば、「7市町」でも「12市町」でも難なく理解できるが、今まで聞いたことのない「シマチ」と言う言葉は、耳からだけでは絶対に誰にも理解して貰えないと思う。
与えられた原稿を読んでいるものは、その意味を理解しているから何の疑いもなくそう読むのであろうが、そのご本人が今までに「シマチ」という言い方を耳からで理解できていたのであろうか、また聞き手に理解されると思っているのだろうか。寺子屋の素読でもあるまいに、意味も考えずにただすらすら読み上げればいいものでは無かろう。
本当に聞く側の事を思って原稿読むならば、例えば「七つの市と町」となぜ言えないのだろう。いや、なぜ原稿そのものをそう書くことができないのだろうか。字数にしろ時間にしろ大して変わるわけでもあるまいに、どうしてその初歩的な心遣いができないのだろうか。
そんなことに気がつかなかったり、配慮も出来ないとあれば、はっきり言って傲りであり、プロ失格である。
by drinkingbear
| 2012-11-06 20:56
| コラム