2012年 10月 21日
ゴニン逮捕したヨニン……読み言葉 |
テレビやラジオのアナウンサーが読み上げる原稿は、勿論漢字も使って書いてあり、それを見ながら読み上げるのだから、本人には内容はよくわかっているだろう。だが、耳から聞いている者には、同音異義語の多い日本語では、イントネーションや区切り方(無論前後の文脈も)を参考に判断しなければならないし、また普段馴染みの無い専門用語も咄嗟には理解し難い場合がある。それらを考えた上で、読み手はプロとして「相手に正確に伝わること」を強く意識して欲しいものである。
例として、このコラムのタイトルは、最近話題となっている「PC遠隔操作ウィルス」に関してのニュースで耳にする場合である。
「警察は5人逮捕した4人に謝罪……」と、(聞こえるように)何の淀みも無く読み上げている。
こちらは、「で、残りの一人はどうなった?」とまず思ってしまう。「ゴニンタイホ=誤認逮捕」と理解できるのは後からなのだ。ここで一般人に対して「誤認逮捕」などと云う専門用語を使わず、「誤って逮捕した」とか「間違って逮捕してしまった」とか、平易な言い方ではダメなのだろうか。警察の発表を中継している画面の広報担当者が発言しているのならともかく、ここは公文書を作成するためでは無く、テレビのニュースでアナウンサーが読み上げる単なる一般への報道なのだから、敢えて公用語を使う必要性はどこにもない。
この手の問題は枚挙に暇無い感じだが、とにかく「相手にどう聞こえるか?」という心遣いを、ホンの少ししてくれればいいだけなのだが。
モリモト首相(そんな名の総理大臣居たっけ?)、トーホン(謄本?)部、トーカン(投函?)部は、それぞれ「モリ□モト□シュショウ」、「トー□ホンブ」、「トー□カンブ」と、ほんのちょっと区切りを入れて発音してくれれば(音楽でいうところのアーティキュレーションを明確にする)、何の迷いも無く「森・元首相」「党本部」、「党幹部」と理解できる。
最近耳にしたイントネーションについて云えば、「茂みを鶴をかき分けながら……」、「肩に桑を担いで畑に向かう」、「京都というと先ず湯治が思い浮かぶ」等々。鶴と蔓、桑と鍬、湯治と東寺の逆アクセントを混同していることが原因であるのは云うまでも無い。
まあそれを防ぐ意味では、テレビでは画面下の出る「字幕」も必要なのかも知れないが、いつもそれを見ているわけにも行かないし、ラジオならお手上げだ。
例として、このコラムのタイトルは、最近話題となっている「PC遠隔操作ウィルス」に関してのニュースで耳にする場合である。
「警察は5人逮捕した4人に謝罪……」と、(聞こえるように)何の淀みも無く読み上げている。
こちらは、「で、残りの一人はどうなった?」とまず思ってしまう。「ゴニンタイホ=誤認逮捕」と理解できるのは後からなのだ。ここで一般人に対して「誤認逮捕」などと云う専門用語を使わず、「誤って逮捕した」とか「間違って逮捕してしまった」とか、平易な言い方ではダメなのだろうか。警察の発表を中継している画面の広報担当者が発言しているのならともかく、ここは公文書を作成するためでは無く、テレビのニュースでアナウンサーが読み上げる単なる一般への報道なのだから、敢えて公用語を使う必要性はどこにもない。
この手の問題は枚挙に暇無い感じだが、とにかく「相手にどう聞こえるか?」という心遣いを、ホンの少ししてくれればいいだけなのだが。
モリモト首相(そんな名の総理大臣居たっけ?)、トーホン(謄本?)部、トーカン(投函?)部は、それぞれ「モリ□モト□シュショウ」、「トー□ホンブ」、「トー□カンブ」と、ほんのちょっと区切りを入れて発音してくれれば(音楽でいうところのアーティキュレーションを明確にする)、何の迷いも無く「森・元首相」「党本部」、「党幹部」と理解できる。
最近耳にしたイントネーションについて云えば、「茂みを鶴をかき分けながら……」、「肩に桑を担いで畑に向かう」、「京都というと先ず湯治が思い浮かぶ」等々。鶴と蔓、桑と鍬、湯治と東寺の逆アクセントを混同していることが原因であるのは云うまでも無い。
まあそれを防ぐ意味では、テレビでは画面下の出る「字幕」も必要なのかも知れないが、いつもそれを見ているわけにも行かないし、ラジオならお手上げだ。
by drinkingbear
| 2012-10-21 22:03
| コラム